タイ最後の夜

 

 

今日でタイも最後の夜。

明日は朝早く、バスでカンボジアシェムリアップを目指す。400kmくらいの道のりだ。

イミグレーションでスムーズに出入国できるか、いい宿はみつかるか、そこだけだ。

 

今日は近場でゆっくりした。

2週間になろうとしてる旅の疲れを癒しにマッサージにいった。

サイアムパラゴンをうろついた。

煙草の吸えるカフェをみつけて、タイ式の甘ったるいコーヒーを飲んだ。

夕方、日が落ちかけてるころ、宿のすぐ近くの店につられて入った。

シンハーが55バーツ。グラスもキンキンでくる。最後の夜にいい店を見つけた。煙草も吸える。

日が暮れていく中、シンハーを2本のんだ。

 

この宿もどうだろうと思ったけど、なんだかんだ落ちついてる。

テーブルの上に置いておいた未開封のカップヌードルの中に大量の蟻が入っていたのにはぞっとしたけど、毎日部屋も綺麗にしてくれるし、

なんといってもブレックファーストがついてることでおれを健全な生活リズムにしてくれた。

旅をしてていつも宿を前もって予約なんかしたことがないから駆け込みで寝床を決める。

だいたい値段やら疲れやらの兼ね合いで、よしここでいいか!となるんだけど、

いつも安宿だし、最初から気にいる部屋なんてそんなにない。

値段的に我慢しなきゃいけないところが2つ3つは絶対ある。だいたい、ファンしかないし暑すぎるとか、水シャワーとか、コンセントがゆるいとか。

ここか〜、まじかあ、とか思いながら泊まるんだけど3日もその部屋で過ごしてるうちに

  立派な自分の部屋   になってるんだ。

住めば都 とはよく言ったものだと実感する。

この部屋も まあ立地がいいしいっか  で決めたんだった。

すっかり落ちつくプライベート空間になってる。

だからこそ移動がめんどくさい。

また次街にいってそのままその日の宿を決めるのはだいぶ体力のいることだ。

明日が最後の移動。荷物はできるだけ少なく、持ってきた雑誌は宿の廊下の本棚に置いてきた。次の日本人バックパッカーの暇つぶしになればいい。

明日はモーチットのバスターミナルから9時発。遅くても8時には出たい。

2週間いたタイも明日でバイバイだ。