ミャンマーのこと

 

旅から帰った。

ミャンマーヤンゴンからバガンマンダレーとバスで回ってヤンゴンに戻ってバンコクに飛んで4日くらい遊んで帰ってきた。

バンコクでは去年の貧乏旅行とは打って変わってカオサンもスルー。

バンコクのど真ん中エリア、スクンビットにわりと奮発してホテルに泊まった。

昼間は買い物、夜はゴーゴーバーで酒を飲む、みたいなわりとベタなバンコクを楽しんだ。

結局街っ子なので都市が好きだ。

バンコクは東京よりも街にエネルギーがあって明るい。それに電車もコンビニもスーパーもたくさんあって東京に暮らすのと水準はあまり変わらない。軽い気持ちで移住しちゃいたい感じ。とくにスクンビットエリアなんかにいるとおれの地元池袋よりも充実してるんじゃないかと思う。まあわりと物価は高くてパブでビール頼むと余裕で300円くらいはしちゃう。

まあミャンマーでわりとキビキビと旅をしたおれにはちょうどいいご褒美だった。

今回は特に沈没もしないでよく移動した。

 

ヤンゴン。煤けた都会で、街の真ん中のパゴダがとても神聖だった。街の真ん中にはインド人街と中国人街があって、食に関しても文化的にもインド系、東南アジア系、中国、という隣国の影響が混ざり合いながら、ミャンマーそのものの文化、風土が溶け合った混沌とした都会だった。屋台通りでビールを飲んだり、ディスコに潜入して女の子にバリバリの日本語で接客されて少し萎えたりした。シュアダゴンパゴダはとても美しくすっきりとした気分だった。

 

バガンヤンゴンからバスで北に9時間半。田舎町に遺跡、仏塔がたくさん残された遺跡の町。すぐ近くのニャウンウーという村に泊まった。田舎なので村全体電波も不通ぎみで道路ま舗装されていないのどかな田舎。電車もバスもないから移動は基本バイクか馬車かトゥクトゥクをチャーターという感じ。宿で借りたバイクで遺跡群をひたすらドライブしてまさに、さーすらおーおー という感じ。カンボジアシェムリアップのアンコール遺跡、タイ、アユタヤのアユタヤ遺跡群を思い出した。雨期のミャンマーの中ではわりと晴れ間が多かった。

 

マンダレーバガンから北東にバスで5時間くらい。ヤンゴンに次いで第2の都市。街の真ん中には大きな鉄道駅とお堀に囲まれた旧王宮、日本の皇居みたいな感じ。第2の都市とはいっても生活感ばりばり。山なんかが近く日本の地方都市みたい。街はずれの丘の上には寺院があって裸足で1000段近い階段をひたすら歩いてのぼった。マンダレーラムとか有名みたい。バーベキュー料理屋が多く焼きそばを頼むとブタメンみたいな激細麺で意外と美味かった。

 

ミャンマー、全体的に観光客が少なく、安宿街や観光客向けのレストランなんかが全然無く、まだまだこれからって感じだ。物価は東南アジアでは平均的かちょっと安め。宿泊費、交通費はちょっと高めかな。アジアの中でも仏教が根付いていて、信仰がしっかりとしてる。タクシーが街のパゴダの横を通る時には必ずドライバーがお経を唱えてお祈りをしていた。

町中でも半分以上の人がロンジーという筒状の布を履いている。これがミャンマーの正装で若者もロンジーをみんな履いてる。

雨が降るとみんな傘を差すし、みんな顔にはタナカという日焼け止めを塗っていて、東南アジアの他の国より、文明と寄り添って暮らしてる感じがした。

外国人あんまりいないのにあまりみんな興味がないみたい。店の人や目があった人もだいたい怖いくらい真顔だけど話かけたりするとみんな急に笑顔になるし意外とおしゃべりだったりする。

みんな甘いものが好き。やっぱり子供たちがよく働く。

古き良きアジアみたいな雰囲気がとても残っているし生活感があってスレてない感じだけど、10年後がどんなことになってるか想像もつかない、まさにこれからの国。

10年もしたらホーチミンくらいのことにはなっちゃうかもしれない。