14歳だったのが29歳になってもセックスピストルズこそが最高な瞬間がよくある。
外は冬の終わりの雨が降っている。
格好が悪いということはなんて格好いいんだろう。
東京はなんとなく暮らすには心地よく、それでもなんとなく不健康な時代が回り続けている。
再開発が進む地元池袋の街も、隣の席の女の子のイカしたドクターマーチンも、どうだっていいことだ。
もう少し不確かなものが欲しいんだ。
それはサリンジャーの小説でも、トムウェイツの歌声でも、ラチャダーピセーク通りの夕暮れでも。
そんなものの答えは全部自分の中にだけあればいい。
今月のホットな音楽
Betty Davis F.U.N.K
最高にソウルフルでハードなリズムアンドブルース。
TSUTAYAの棚で何年振りに再会をした、その日に彼女の訃報が聞こえてきた。
彼女は最後におれの元にやってきたのだ。ありがとう。
Hyokoh Comes And Goes
韓国に住む友達がいつも流していたアルバム。
ちょうどおれと同じ1993年生まれの韓国、ソウルのバンド。
大きなマドラーで緩やかで風を爽やかに吹かせてくれるようなサウンド。
Bruce Springsteen Badlands
どんなにジジイになろうが永遠のおれの兄貴。
明日なき暴走 と 闇に吠える街 がおれの中での2トップ。
八方破れなシャウト。爆発寸前のロックンロール。