春の雨は矢継ぎ早
いつか飲んだ生ぬるいビールみたいなブルースを一発
おい、ジミヘンじゃん
もっともっと、ボリュームを上げろ
Foxy Lady まるでマシンガンのようなディーストーション
たまにこんな夜 たまにあるよなあ
要町通りからロサ会館の裏
タバコ一箱分くらいの小さなことがたくさん転がっているけど
この夜の答えはこの街には落っこってないらしかった
まるで"新しいブルースを楽しむように" 旅立っていった彼や、
スクンビットのソイでまだ見ぬ自由を探し求めていたあいつはどうしているんだろう
こんな夜はどうでもいいことばっかりがおれの足に絡みついてくるけど
だいたい、痛んだ文庫本と一緒にメルカリで売っちゃおうか、とか冗談まじりに考えているうちに
いつもソファベッドの下かどこかに行ってしまう
ブルースを一発やるには発泡酒2本分
ブルースを一発キメるには煙草1本分ってとこだろうか。
雨降る夜にはエルモアジェイムス式のいかれたブルースを