2024

 

年が明けたね。

年末年始の街の空気ってなんでこう、とても平和な感じがするんだろう。

 

年末年始に穏やかさをリクエストした結果、

元日からトーキョーのいつものベローチェにいるわけだけど、

もうトーキョーの冬にだいぶお腹いっぱいになってる。

寒いってあんまりいいことないなあ、ってことで常夏のバンコクはやっぱり楽。

 

すっかりベースがタイになってしまっていたみたいで、

ペットボトルや缶は分けて捨てなきゃいけないんだ、

トイレットペーパーは流していいんだった、

バスは黙っていても止まるんだ、

とかいろいろなことを意識して日常を過ごしてる。

 

買ったばっかなのに調子の悪いイヤーフォンでジミークリフを聴いてる。

 

 

2024は、

2ヶ月間の西ヨーロッパの旅や、

バンコクに拠点を移したり、

目まぐるしく目の前の景色が変わったり、

いろんな気持ちになることができて特別なフィーリングのあるとてもいい一年だった。

 

ヨーロッパの人たちから感じるまったく違う人生観や美意識や、

タイの人たちのマイペンライな日常は、

思ったよりもおれにたくさんの選択肢やインスピレーションみたいなものをくれたことを実感してる。

 

ヨーロッパの旅、彼らの居様や、そこに降る雨、アルプスを切り裂くように走る列車、今夜のワイン。

すべての物事がその瞬間、これからもおれがおれでいるために存在していたってことが、

今は身に沁みてわかってる。

 

そんな旅から慌ただしくバンコクへ。

なんとなく勝手がわかっていた街ではあったけど、なにもかも確かなものを持たないままに身ひとつで行ったわりに、

ほとんど違和感なくカタチのある生活ができている。

 

言葉が不自由ってことは大きいことだとおもうけどそれなのに、不思議と不便がないどころかトーキョーよりも暮らしやすいような気がしてる。

 

おもしろいってことって後から気づくことはあるけど、

ただ生活していて、その瞬間におもしろいって思って暮らせているので最高にドープで尊い毎日だ。

 

タイ人から"サバーイ"を叩きこんでもらうことがひとつのテーマ。

 

それからヨーロッパ旅から引き続き、

純粋や正直の意味はわかんないけど、

いつだって純粋に正直にいようってテーマ。

 

マドリードで出会ったマルゴーって友達が言った"Thank you for being yourself"(あなたでいてくれてありがとう)そんなことの意味みたいなものを探している。

 

ざっくりとそんな一年だった。

 

 

長いことおれのライフワークだった旅を一旦終えて、自分のピンとくる場所に腰を据える。

 

旅は、その街や人からいろいろなものを貰いっぱなしでたのしいんだけど、

そろそろおれの番かもしれない。

おれがバンコクで人や自分になにかをあげたりする、無意識のうちにそんなことが起こるのが生活のような気がしてる。

 

 

そんな感じで2025年が始まったわけだけど、

タイだと2568年、とかかな。

 

今年はみんなができるだけ悲しい思いをしないで過ごせればいいなあ。

 

 

 

 

 

ロックはあるけどロールはどうした

 

これは大先輩キースリチャーズさんの大名言。

 

最近はこの言葉が募っていく日常だ。

 

 

おれが暮らしてる"バンコク"という街は、

心地のいい大都市だ。

タイ式でいえば " สบาย(サバーイ) な街 "

そりゃこっちのほうがしっくりくる。

 

" สบาย(サバーイ)"っていうのは、

直訳すれば、「元気」とか「気持ちいい」みたいな意味。

それに"自由"とか"ノンストレスに"ってニュアンスもある。

 

タイ人はこの " สบาย(サバーイ) "をなによりも大切に暮らしている民族のように感じる。

 

 

 

バンコクは見る見る大きな都市に成長している。

たったここ数年で電車の駅の数は倍くらいにはなったのかな。体感だけど。

洒落た高層ビルもぼこぼこと建って、

まさにこれからの都市って感じだ。

 

 

それでいてバンコクはどこかお気楽な街だ。

それはタイ人の根底に 

" สบาย(サバーイ)精神"があるからだと思う。

 

 

12月に入って街はすっかりクリスマスムード。

ていうかハロウィンが終わって11月に入った途端に一気にこんな感じ。

 

そこら中のショッピングモールやデパートの前には、こぞってどでかいクリスマスツリーやらサンタクロースやらを飾って一大映えスポットにしているし、

その横にステージを組んで毎日バンドが演奏したり、アイドルが踊ったりしてる。

 

それを通行人が眺めたり、

特設された映えスポットでとにかくみんな自撮りを撮りまくっている。

そんなんでショッピングモールの前はどこもたくさんの人だかりだ。

 

タイでは季節のイベントでも、生活でもなんでも楽しくアレンジする能力に長けている。

 

たとえばおれが日常的にご飯や果物を買う屋台街とか、ご飯を食べるフードコートとか、

地元民としてはただの日常なんだろうけど、

平成の東京で育ったおれからすれば "無駄に毎日がお祭りみたいじゃねえか"って感じだ。

 

これを日本の生活に置き換えれば"西友"だし"松屋"なんだろうけど。

でもそれが日常である地元の人たちも楽しそうだ。お客さんも店の人も関係なく。

 

 

タイでは働いている人に"人権"がある。

それは、仕事中であろうがしたいことをする、

でももちろんきちんと仕事はするよってスタイル。

 

もちろんそうはいかない仕事もあるし、

「でも給料は安いし生活は日本よりも大変なんですよ!」みたいなどうでもよくないけどどうでもいいことは、悪いけど飲み込んでおいてね。

 

 

デパートの店員さんも、屋台のおばさんも、バイクタクシーのおっさんも、

お客がついていない時はがつがつご飯を食べたり、TikTokをみたり、誰がと電話で喋ったり、寝たりして過ごしてる。

 

それにバスの運転手はだいたいスマートフォンで動画を観ながら運転してるし、

フードデリバリーを頼んだらバイクの後ろに彼女を乗せて来るお兄ちゃんもたまにいる。

 

でもみんなお客さんがくれば接客はするし、

仕事はちゃんとしてくれる。

 

とにかく仕事さえすれば、"ちゃんと人間でいていい" のだ。

このスタンスはおれのタイの好きなところのベスト3に入ると思うし、なくなって欲しくないカルチャー。

 

 

 

バンコクの街は音で溢れてる。

夕方のスーパーでは派手な服を着たプロモーションガールがハンドマイクを使って宣伝しているし、

地下鉄駅の出入り口には昼夜問わず盲者のバンドが演奏してる。

 

ショッピングモールの前でヘヴィメタルのライヴがやってたり、

バーに行けばほぼ必ず生演奏がやってる。

 

タイ人は音につられて寄ってくるのかな。

 

別にそれに足を止めたりするわけではないけど音好きのおれとしては、心地よさを感じる。

 

 

タイ、とくにバンコクでは近年、都会的なポップスが流行ってる。

いわゆる日本のシティポップや渋谷系なんかを吸収して上手にやるバンドがたくさんいる。

きらきらした都市的なサウンドに、うっすらレモングラスの匂いがする歌い回しがいい感じ。

 

 

それにやっぱりロックは強い。

タイとロックの関係を一番感じるのはファッションだ。

 

余白のないくらいタトゥーの入った腕にピアスじゃらじゃら。それにアイアンメイデンのケミカルウォッシュのTシャツみたいな兄ちゃんを1日に数人は見かける、っていうのもそうだし、

 

屋台のおばちゃんのがシャンプーハットメタリカのTシャツ。

真面目そうな若い女の子の背中一面に、教祖のようにカートコバーン。みたいなことはもっと頻繁にある。

 

スーパーでも市場でもどこでもロックTシャツが売っていて、

それを絶対知らないでないで着ているであろう人たち。

 

AC/DCLed ZeppelinNIRVANA、Guns N' Roses、METALLICAあたりが特に多いイメージ。

ちょっと街に出れば少なくても一日に10人、20人は見かけるくらい。

 

 

飲み屋で演ってるバンドもそんな系統のヒット曲をやってることが多い。

タイでロックっていうと、

やっぱりパブリックイメージ的なハイトーンボイス×速弾きギターみたいなヘヴィなものがほとんどだと思う。

 

タイのバンドはシティポップorヘヴィメタル

ざっくりこの2つに分類できる。

 

 

長々とやってしまったけど

それで、やっと今日のタイトルに戻る。

 

キースリチャーズ先輩が言った、

"ロックはあるけどロールはどうした?"

 

 

 

おれはロックンロールが好きだ。

それは横浜銀蝿永ちゃん(キャロルは最高だよね)でもないし、

アメリカンなハンバーガー屋で適当にかかってるオールディーズみたいなやつじゃなくて。

 

ロックンロールはサウンドや様式を指すんじゃなくて"姿勢"だと思ってんのね。

 

だからバンドでもギター一本でもインストでも、

男でも女でも老人でも子供でもなんでもよくて、

もっといえば樹木希林さんとか辰吉丈一郎とかコジコジとかおれの中ではロックンローラーなんだけど、

まあそこまでいくとキリがないからいいや。

 

 

あくまでもおれ主観のロックンロールは、

どうしようもなかったり優しかったりゴキゲンだったりする"イカれたもの"で、

あまりそれを感じないバンドサウンドのものはおれは"ロック"って棚に入れてるんだけど。

 

おれはロックンロール至上主義だけど音楽好きでもあるから

もちろん、フィッシュマンズキリンジも、

メタル的なやつならデフレパードもヴァンヘイレンもモトリークルーも大好きなんだけど、

それだけじゃあ圧倒的に満たされないし、

こんなにバカみたいに毎日ギター触ってなかったと思う。

 

 

 

この前亡くなってしまったロックンローラー谷川俊太郎さんスタイルでいくと、

 

生きているということ

それはエレキギターに火をつけるジミヘンドリックスだし、

オーティスレディングの「GOTTA!!」

 

ピートタウンゼントのウインドミル奏法。

ヒロトの "シェー"

ディランのハープ

ジョーイラモーンの「GABBA GABBA HEY‼︎」

シーナのタンバリン

清志郎の「愛し合ってるかーい?」

エルモアジェイムスのボトルネック

ミックジャガーのくねくれダンス。

 

 

まだまだあるけど、まさにそんな感じ。

そんなものが欲しいだけ。

 

 

まあそれは話がどでかくなりすぎたけど、

これだけ音楽が身近にあるバンコクでも、

まだロックンロールを感じる音楽に出会ってない。

それはその人が上手だとかカリスマ性があるとかどうでもよくて、

ロックンロールに憧れている人の音楽が聴きたい。

 

 

音楽ってシチュエイションとのマッチングで全然違って聴こえたりして、

たとえば夏の昼間はハイロウズや、

トゥーツアンドメイタルズみたいなジャマイカンスカ。

秋から冬の寒い日にはスウィートなソウルミュージックが格別。

春の東京のはっぴいえんど

明け方に酔いどれで聴くトムウェイツのオルガン。

 

世界の果ての旅情にはジョニミッチェルやライクーダーが最高すぎるし、

ロンドンの雑踏で聴くキンクスやアニマルズみたいなブリティッシュビート。それにロンドンパンク。

 

その時その時おれの機嫌をとるために、

ほぼ無意識聴きたい音楽を選んでるんだけど、

バンコクに来てから無意識にロックンロールを聴くことが少なくなった。

 

夜更かしがマシになったり、

日常的に酒を飲まなくなった。(たぶんそれは大きい)

それになによりバンコクでの暮らしにストレスがほとんどないからだろうなあ。

 

 

 

ロックンロールはおれを自由な気持ちにしてくれるんだけど、

タイの "สบาย(サバーイ)"な空気もそうなんだよ。

最近わかったんだけど。

 

だからタイにロックンロールがないのは、

そもそも必要がないのかも。

ミルコクロコップが用心棒を雇う、くらいの不必要。わかんないけど。

 

 

そんな感じで今はバンコクが、おれがおれとしてサバーイでいさせてくれているってことで。

でも今朝、水上バスで爆音でラモーンズ爆聴いてたら最高すぎた。

 

みんな年末年始、面白い感じで過ごせればそりゃいいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラチャダーピセークの夜は更けて

 

12時を過ぎた。

最近はある程度マシになった"夜型生活"を送っているおれにはまあまあ深夜だ。

 

雑多な味の煙草に火を点けて、

バルコニーから外を見下ろすと、

屋台も店仕舞い。

セブンイレブンの灯りだけがポツンと光ってる。

 

Gentle Land

10代の終わり頃毎日エコーズというバンドを聴いてたなあ。

優しすぎるロックンロール。

 

 

電車にはられた広告が

その日の話題じゃ寂しすぎる
胸をはって歩いていたい

Spirits of Gentle Land

 

 

 

昨日は友達とチムチュムと大海老をやったりしたのち、

ホワイクワーンって隣町のナイトマーケットをうろうろした。

 

ホワイクワーンのナイトマーケットは、

ローカル色の強いマーケットで、

朝までやってる。

 

昨日も夜中1時かそこらに行ったんだけど、

昼間過疎ってる通りにギラギラに屋台がズラーって並んでて、

場所柄、仕事終わりの水商売の女の子とか、

若い子たちがたくさん歩いてて。

 

派手な下着やらドレス。

ネイルやエクステの屋台。

それから揚げ物やらスイーツやら惣菜の屋台も通常運転。

夜中でもまあ買えないものはないよねってな具合で、

通り全体がドンキホーテの強いやつ、みたいな感じの空気感。

 

そんでその中心にはヒンドゥーの廟があって、

ひっきりなしに若い子たちがガネーシャの像に熱心に花飾りを供えて手を合わせてた。

 

この信仰の身近さがタイのほっとするところだし、

タイの綺麗な海や豊かな自然なんかよりも絶景なんだよなおれには。

まあ海もずっと見てられるし、いいよね。

 

 

トーキョーで友達と居酒屋で飲んで、

カラオケ行って、公園でグダる、みたいなフォーマットと同じように、

 

道端の店で鍋やって、

雑にバンドが演奏する青空バーでラムコーク飲んで、

流れでナイトマーケット散歩する、みたいなのをあくまでも普通のノリでやれるのはたのしい。

 

 

例によって静かな夜だ。

この部屋とも仲良くなってきて、

だいぶ居心地よく過ごせるようになった。

 

 

朝はなんかしらフルーツ。

あとはお腹が減ったら近所の屋台やスーパーのフードコートで適当なものを食べたりしてる。

近所のスーパーがありがたすぎる。

最近はあまり都心に出ることなく近所でのんびりやってる。

 

 

今日はスマホケース屋の女の子がスマホで音楽を聴きながら踊ってた。

 

マンションの警備のおばちゃんが、

デスクの上に乗ってきた猫と遊んでた。

 

ショッピングモールの前のステージでよくわかんないアイドルグループがイベントをやってた。

 

なんとなく思い出したようにエコーズの曲をギターで爪弾いてみたら、どれもあまりにもシンプルなコード進行でびっくりした。

 

いつも夜になるとバルコニーに現れる小さなトカゲをいつか踏んづけてしまいそうで、

いつも少しこわい。

 

そんな感じでシラフでも、なんとなくぬらぬらした夜を過ごすことができてる。

 

ラチャダーピセークの夜は更けていく。

 

 

 

 

バンコクの静かな夜に腰掛けてる。

さっきまでダラダラと降っていた雨は止んだし、マンションの前のラーメン屋台の灯りは消えたよ。

 

 

やっと、自分の部屋を手に入れて

いつもよりたくさんの荷物を広げた。

古くてデカい建物だ。

これからしばらくはこの街に落ち着くってわけだ。

どんな気分だろう。そりゃいろいろだ。

 

 

何日かかけて、

すぐそこにある大きなBIG C(ハイパーマーケット)でちょこちょこと必要なものを買い込んできて、部屋をつくっていってる。

炊飯器、つもりなかったけどセールで安くて買っちゃた。

200いくら。たぶん1000円ちょい。安くない?

 

 

デカいベッドでゴロゴロしたり、

ソファに座ってギターを弾いたり、

バルコニーからバンコク副都心のビル群を眺めながら煙草を吸ったり、

となかなかに豊かな人間らしい暮らしが始まった。

 

ちょっと歩くと24時間やってるショッピングモールとナイトマーケット。

その先には地下鉄の駅。

 

ミスタードーナツだって8番ラーメンだって銀だこだって、

いつだって寝巻きで食べに行けるっていう、

最近のトーキョーにはないカタチの自由みたいなものがここにはあるみたい。

 

まあその自由を活かすかは

これからのおれ自身のやり方次第ってやつで、

仕事も部屋もなにもない、ってところからは

半歩前進ってくらいだ。

 

 

 

 

 

久しぶりのバンコクの街のこと。

ほとんどなんにも変わってない。

 

アソークなんか行けば、

屋台の古い油とウィードの混ざった臭い。

いつものカフェに久しぶりに行けば、

時計売りのアラブ人が相変わらず客を探し歩いてた。

 

サイアムは、

アニメのコスプレをした若い子がいたりして、

変なアイドルグループが通りで歌ったりしてた。

なんか地元池袋みたいだなあ。

 

今日の朝までいたラチャテウィーの宿あたりは、

大都会サイアムに飲み込まれるはずのエリアなのに、

川沿いにバラックが迷路のように入り組んでいて、裸のおじさんと野良猫だらけの下町って感じで。

こんな都心にこんな町が当たり前みたいな顔して残ってるんだからいいよなあバンコクは。

 

 

f:id:tenseihirakawa:20241004020856j:image

 

 

やっぱり夕方はすごい渋滞。

電車の路線が増えてもこれは変わらない。

 

ただ、物価だけはちょっと上がったし、

べらぼうなバーツ高もあって、

これトーキョーと変わらないやん、みたいなことも増えた。

それはまあ、がんばろう。

 

 

タイの田舎を地道に周ったりするようになってからのバンコクはやっぱり都会で、

テンポが早いし隙間がない感じがしていたけど、

やっぱりトーキョーから来ると同じ都会でもテンポが違う。

バンコクはちょっとビートがシャッフルしてる。

そしてなんだかんだ街っ子のおれには田舎より都会が落ち着くっていうのは明らかだ。

 

f:id:tenseihirakawa:20241004021446j:image

 

 

高層ビルの赤い点滅と虫の声が異様にマッチしているみたい。

 

ていうかこんな高いところで暮らしたことないなあ。

高いところに興味はなかったけど、

眺めもいいし、静かだし悪くない。

 

日本的感覚でいくと、

プールとジムがついていてこんなに大きなマンションなのに、

地元のオバチャンみたいな住人が多いし、

昼間はみんな玄関のドアを開け放っていて、

普通に居間でゴロゴロしてたりするのが見えるし、

子供の叫び声が聞こえてきてどこかノスタルジー

 

それにキッチンがバルコニーにあるのも、ちょっとめんどくさいけどとてもタイっぽくていい。

 

さっさとめきめきタイ語を喋れるようにならないとって焦りもありながら、

日常っていうのをこの街でやる感じはとても心地良い。

 

f:id:tenseihirakawa:20241004023220j:image

 

 

 

 

 

 

8月

 

 

⚫︎

最近コンビニのチキンのクオリティ下がったよね。あれ、おれだけ?

それの代わりにアイスクリームで涼をとることを覚えた。2024夏。

 

ジミヘンは特別。

夜中に缶チューハイ飲みながらエクスペリエンス聴いてたらドラッグなんて必要ないくらいぶっ飛ぶよ。みんなやってみて。

Foxy LadyやPurple Hezeももちろん最高だけど、

Red Houseとかが意外とやばいよ。

ヘンドリックスがやるブルース。この夜が終わらないでまじで、って感じよ。

 

パクスジが東京に来た。

彼女はソウルで絵を描いてる。

相変わらずだなあとか思いつつ、

ちょっと久しぶりに韓国とか行ってみたくなった。

 

 

⚫︎

夜中、道端でデカいニワトリの人形を持ったアメリカ人に、

 

「お腹減ったんだけど、トラブルでクレジットカードが使えない。お金も持ってない。

300円持ってますか?ハイカロリーなものが欲しい。。。」

 

と声をかけられ、

「じゃあそこのコンビニ行こうぜ」ってナッツやらスニッカーズやらいろいろを奢ってあげた。

 

彼はテキサス出身で、日本のカルチャーが好きでほんの少しだけ日本語が喋れる。

 

「テキサス?スティービーレイボーンじゃん」

「もちろん。でもおれはやっぱりスティーブヴァイだぜ。」

 

彼はキーボディストらしい。

 

この前、おれがベルギーで一文無しになった時、ベーカリーのおじさんが当たり前のようにパンを恵んでくれたり、

宿のスタッフの兄ちゃんが電車のチケットを買ってくれた。

 

みんながとても自然に助けたり、助けられたりする世界がいいなあ。

おれがテキサスでお金なくてお腹空かせていたら、あの彼がおれにご飯を奢ってただろうし。

どっちも大したことじゃない。

 

 

 

⚫︎

My Life As a Dog ってスウェーデンの映画なんだかとてもよかったなあ。

 

くっきりとした輪郭があるわけじゃない、感じることだけが全て、みたいな映画は、

夜中に酒飲みながら観るのにとてもいい。

 

 

 

⚫︎

いつか天下一品で「ネギ増し」ができるような大人になりたいという夢がある。

 

150円とかそこらなので、いつだってできるんだけどそういうことじゃない。

煮卵ならともかくたかだか刻みネギに、

なんのためらいもなく150円払える大人

にはまだおれは遠い。

 

そんなことより最近は暑くてラーメンとか食べる気にならない、ってだけで充分大人、

というか老いのステージが進んだのかもしれない。

っていってもビートルズで言ったらまだフォーセールからヘルプってとこだと思う。

 

 

 

⚫︎

水と赤ワイン

 

相変わらず夜中の映画もやるけど、

最近は赤ワインとギターだ。

 

ペットボトルの安ワイン。

常温だとキリッとしないので冷やす。

冷蔵庫から出してすぐだと冷えすぎちゃって微妙。

ハーゲンダッツよろしく、しばらく置いていい温度になるのを待つ。

ワインセラーってこのためにあったのか。

 

ヘッドフォンをして爆音でエレキギターを弾く。

ちょっと硬めの音で。

 

関係ないけど、今はウェイラーズ。

夜中に聴くボブマーリーもまたいい。

ライヴのときのコーラス隊のお姉さん方、

民族衣装がキマってて美しい。

 

ジャマイカの人の立ち位置。

世界でも珍しく移民のいない日本って国でぬくぬくやってるおれには差別や偏見の本当の意味はわからないのかもしれない。

 

ボブやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの彼(名前がわからない)が音楽で自分たちの主張をするのは格好がいい。

 

音楽を使ってなにかを主張する、以前に音楽がいいから。

思想や主張をつまらない音楽に乗せて歌ってる人は、

駅前でデモでも(じゃがたらのタイトルみたいになっちゃった)してればいいのに。

 

それにしてもみんなが言いたいことをしっかり主張するって当たり前であってほしい。

 

みんなの意識をひとつにまとめることで作り上げてきたニッポンでは、

主張すると怖がられたり、胡散臭く思われたりする。

 

まあ話は戻るけど、ジャマイカのソウルクイーン、フィリスディロンってお姉さんとてもいいよ。

 

 

 

 

⚫︎

花豆と赤ワインとフランス映画。

変わり映えのしないことなんの如し?

 

フランス映画が面白い。

クラシックなやつではなくてここ最近のフランス映画。

 

この前ヨーロッパを旅したわけだけど、

その中でもフランスという国は少し特別な感じがしてる。

 

パリやリヨン。

地中海側のアヴィニョンマルセイユモンペリエ

ボルドーに、トゥール、レンヌからモン・サン・ミシェルル・マン

 

フランスは、人が人として暮らしている感じがあってとてもよかった。

レストランの店員さんが「どう?美味しい?」って必ず尋ねてくれることや、

みんなにチップスを配って歩くルームメイト。

バルなんかでウェイトレスがする挨拶や会話なんかがいちいちとても粋でイカしてた。

 

トーキョーでは街で人と会話することが少ないので、楽だけど寂しい。

本当は世の中のみんなとタメ口で「最近どう?」みたいなのやりたい。これは昔からの理想。

 

 

 

⚫︎

ゆで太郎って美味しいんだなあ。

いよいよ富士そばいらないやん。

 

てか結局今日も気がついたらチューハイを飲んでた。

 

イカれたロックンロールお姉さんワンダジャクソンにバディガイ。

おれのイメージしてた"髭ダン"であるファンクバンドたこさん、リンダリンダズと縦横無尽な夜だ。

 

 

最近思い出してた雑な昔話。

中学生の時、ジョーイラモーンとジョニーロットンがおれの部屋のドアを蹴破って現れた時から、ずっとこんな調子だ。言うまでもなく。

 

ラモーンズやセックスピストルズを聴いてすぐに、

持っているジーパンを全部膝の所を破いて、

原宿に合皮の革ジャンを買いに行った。

 

そして、クラスのクズっぽい(パンクロックに必要)友達をスカウトしてラモーンズコピーバンドを組んだのだ。

おれが手ぶらでボーカルをやったのはあの時だけだったと思う。

 

今のパンクってやつはどうかわからないけど、

おれが愛する初期パンクやロンドンパンクってやつは、

クズならクズなほどかっこいい、みたいになってしまうもので、

クズな自分をそのまま肯定してくれるようなロックンロールだったはずだ。

 

中学の時の長いカーリーヘアに革ジャンの絵画の先生が爆音でニューヨークドールズのファーストアルバムをかけながら言った、

「ロックンロールって最高だよな!生きてることを肯定してくれるもんな!」がまさに、

ヒロトが歌っていた、

"僕パンクロックが好きだ 

ああ優しいから好きなんだ

僕パンクロックが好きだ" だった。

 

それからちょっとしておれの部屋に乗り込んで来た、

リトルリチャードやチャックベリー、ジーンヴィンセントもおんなじだった。

 

なんだロックンロールとパンクロックっておんなじなんじゃん。

 

 

 

⚫︎

甘い揚げ出し豆腐は美味しくない。

オリジン弁当はなんでも美味しいはずなのに。

 

だけどワインのつまみに揚げ出し豆腐を選べるくらい自分の中でのレベルが上がった。

 

ルーフトップコンサート、I've Got a Feelingの時のポール。

あんな気の触れた感じだったっけ。

革命家みたいな目してシャウトしてて笑っちゃった。

 

アップルコアの本社があったサヴィルロウというストリートは、昔はどうだったかしらないけど、

ハイブランドのショップがちょこちょこある品のあるオフィス街。

大通りを挟んでSOHOという繁華街があるんだけどとても閑静で、

裏原宿をちょっと千駄ヶ谷の方に歩いたあのへんみたいな感じ。

 

60年代が終わるとともにビートルズってバンドはなくなってしまったわけだけど、

それからまもなくしてサディスティックミカバンドがロンドンで素晴らしいパフォーマンスをしたりする。

 

70年代の前半くらいの日本にはまだロック市場がなかったけど、アンダーグラウンドにはいろんな音楽性の音楽があって、

そのどれもおかしいくらいレベルが高くてかっこいいのばっかりなので、

今から50年くらい前が日本のロックのピーク説が最近おれの中で強い。

 

はっぴいえんどが終わって、

細野さんのエキゾチカ3部作。

鈴木茂のバンドワゴンはロスのやばいミュージシャンたちをバックにサザンロックをやってたし、

ロンドンでメインアクトのロキシーミュージックを食っちゃったミカバンドのグルーヴ。

 

山口富士夫は村八分が終わってひまつぶしという名盤をつくったし、

山下達郎大貫妙子シュガーベイブ

高校生のCharのスモーキーメディスン。

それに外道、四人囃子

 

関西ではサウストゥサウスやウエストロードブルースバンドがまじでブルースしてるし、

和製オールマンブラザーズバンド、アイドルワイルドサウス。

 

福岡にはなんてったってサンハウスがいて、

名古屋にはセンチメンタルシティロマンス。

金沢のめんたんぴん。

沖縄の本場ハードロックの紫。

 

純度が高いバンドブームみたいな感じで、

日劇エスタンからグループサウンズの頃に模索して、

日本人がロックをモノにしたのが70年代だと思う。

 

どれも、畳で納豆食べてる人種がやってる音楽とは思えないグルーヴ。

 

 

 

⚫︎

 

早起きは体に悪い

 

そんなこんなで夏がじわじわ終わろうとしてるわけだけど、おれの夏はまだまだ続くっていうなかなか青春チックな感じで。

 

RCサクセションの「九月になったのに」っていい曲だよね。

 

ラーメンを"らぁめん"って表記するラーメン屋は美味かった試しがないよなあ。

 

昼間ってまだまだ暑いんだなあやっぱり。

暑かろうが毎日ホットコーヒーが美味いんだけど。

 

見てると最近すっかりみんなラテだかなんだかだよなあ。

ニュアンスだけど、コーヒーをブラックで飲む女の子はそれだけで信用できる。

 

 

 

今月は鋭いモッズで。

The Jam のIn the City

 

めちゃくちゃロンドンな音。

ポールウェラーの面構えとリッケンバッカー

最高にイカしてる。

 

https://youtu.be/5ipGhzrIi3s?si=1wKFOJbaTifJqcjj

 

 

7月

 

⚫︎

朝。酔っぱらい。

心地いいハーフタイムシャッフルのリズムが頭の中で鳴っている。

ティーリーダンのAjaを聴く。

 

今日は大塚の道端で知らないおっさんに声をかけられて一緒に飲んだ。

味のないサイダーみたいなよくわからない夜だった。

 

 

 

⚫︎

19から20歳くらいの時にブルースバンドでドラム叩いてたんだけど、

そのバンドを10年以上振りに観に行った。

ていうか"観た"のは初めてか。

 

メンバーは入れ替わったりしていても、

同じバンドが10年以上変わらずやってるっていいよなあ。

彼は、機材も様子もあの時のままだったけど、

なにもかもが真っ直ぐにスケールアップしていたし、

聴いたことのないくらい爆音のブルースをやっていた。

おれもこんなのやりてえなあとか思った。

 

19歳のおれにはブルースの母校のようなバンド、Memphis Bell。

これからもまだまだブルースしてくれ。

 

 

 

⚫︎

野音SIONを観に行った。

ぎゅうぎゅうの観客席に座らなくてもいい。

ぼーっと空を眺めたりできる。

日比谷野音ライヴハウスがあまり得意じゃないおれにはありがたいハコだ。

 

日本でライヴを聴ける場所のほとんどは、

みんながずっとステージの方を向いていて、

曲の間には拍手。私語は慎む。

みたいな環境がほとんどなのだ。

 

そしてライヴハウスはふらっと酒を飲みながら音楽を聴きにいく、みたいな感じじゃなく、

"ライヴ"というイベント、みたいな感じで音楽が趣味の人ばっかりが集まる。

 

そんな空気感に飽きちゃって、

もうしばらく日本でライヴをやるのをやめちゃった。

 

ライヴをやるにしても、観るにしても、

好きに喋ってたり、食べてたり、

座ってたり、立ってたり、歩いてたり、

みんながこっちなんか向いてなくていいような感じの場所でやりたいな。

東南アジアのバーとかでだらっとやりたい。

 

野音はちょっとそんな空気が漂う、

今のトーキョーでは貴重な場所なのだ。

 

 

 

⚫︎

パラサイトという映画を観た。

韓国の映画だ。

 

何年か前にすごい話題になってたよね。

そのくらいの前置きだけを持って観たんだけど、

めちゃくちゃおもしろかった。

なんでかはわからないけど。

あんな映画が作れるなんて、とてもイカした国なんだろうなあ、とか思った。

 

 

⚫︎

ぬるいコーヒーを飲み干した。

トーキョーの梅雨は明けたらしい。

 

おれはレインドッグ、ってわけでもないけど、

ただなんとなく夏の夜の湿った重たい空気に漂うように暮らしてる。

 

ブライアンジョーンズに手紙でも出したい。

たとえば、

毎日パーキングの前で発泡酒を飲んでいる赤髪のイタリア人の女が、

今日はベビーカーにもたれながらゲロ吐いてたよ。とか、

エルモアジェイムスって最高だよね。とか他愛もないこと。

 

 

おれはアジアンカンフージェネレイションとかで励まされる仕様ではないみたいなので、

アニメもゲームも楽しくなかったけど、

まるでそんなおれのためみたいに、かもめのジョナサンがあったし、ボブディランが歌ってた。

"きりもみ"する。

 

 

中島みゆきの"悪女"のような女性は、

どんな時に幸せを感じるんだろう。

 

駅前のカフェで熱心にパズルゲームをやっているOLの一番大切なものってなに?

 

80歳のジョンレノンが歌いたいうたは?

 

 

 

⚫︎

 

夜中。缶チューハイとジョニミッチェルのカリフォルニア。

 

 

あ〜やっぱりカリフォルニア

私カリフォルニアに帰ろっと

気の合う仲間にも会いたいし

今ならポリ公にだってキスしちゃう

 

この曲はジョニがヨーロッパを旅している時に書いた曲だ。

 

 

あまりにも自由なギターの弾き方に、

とても"人間してる"言葉をのぼってく煙のように吐き出す。

彼女はしなやかで大きな羽を持ってる。

 

 

 

 

⚫︎

6時30分。相変わらずに夜型だ。

よく言えば真夏の暑さを満喫してる。

 

楽しいことといえば夜中、赤ワインを飲みながら観る映画。

 

・最近の映画を観たらジュリアロバーツがすっかりいいお母さん役になってた

 

吉永小百合がやる"お母さん"は時代を超えたニッポンの心

 

・フランスの最近の映画はとてもいい

 

・グリーンブック、ガサツな白人ときっちり黒人の構図が痛快

 

天使にラブソングを2のローリンヒルが最高

 

など。

 

映画や音楽に触れてばっかりいる生活をしていると、世界が自由な感じがして気持ちいい。

 

いつだって着たい服を着て、

住みたいところに住めて、

好きな時に酒飲んで、好きな音楽でグルーヴできる。

世の中ってなんて自由なんだろう。ありがとう、

 

 

 

⚫︎

"世界を売った男"

気がついたら夏が来ていた。

 

みんなどんな感じ?

おれの友達が幸せとか平和とかの意味をかみしめていてくれたらいいなあ。

 

ギターを弾きながら軽くなっていく缶チューハイ、いいな。

もう20年近く、ほぼ毎日ギターを触ってるわけだけどたいして上手くはならないね。

ただ、たまにスタジオに入ってマーシャルアンプでおれのレスポールスペシャルを鳴らすと、

エレキギターってかっこいいなあってなる。

それだけでいいんだ。

でももっとこっそり練習しよう。

 

 

 

真夏にジョニミッチェル。

あたしやっぱりカリフォルニアに帰ろっと。

 

https://youtu.be/x5BnE5_lPqE?si=PejeYpn8ooa6OPOD