野良犬は吠えるけどキャラバンは続く。
冷めたコーヒー。キャロルキング。
今日の空はまるで全てを知ったような顔をしてるけど
おれはそんなことに気がつかないような振りをして、手持ち無沙汰の煙草に火をつける。
匂いのないこの街では、あまり美味しくない安煙草で充分だ。
物を言わずに地図を切り裂く空色の列車。
一人、ずいぶん遠くまで来た気がする。
あんたはおれの兄弟みたいなもんだろう。
それだけでなにひとつ、
深刻なことなんてなにひとつないだろう。
ましてここが世界の果てでもあるまいし。
" Excuse me, while I kiss the sky "